てんかん患者の偏見はまだある?

偏見に苦しむてんかん患者
てんかんという病名は多くの人に知られていますが、これに関する十分な知識を持つ人はそれほど多いとは言えない状況です。
この病気には様々な症状がありますが、てんかんと言えば手足を振動させて倒れてしまうというような症状だけが想像される場合も多数あります。
このため、てんかん患者が就職を考えた場合、面接の段階で偏見があったり、そこで合格したとしても就職した先の職場で偏見にさらされる可能性が出てきます。

てんかんでは重い症状だけでなく、手足が突っ張ったりまぶたが動くなど、周囲が注意して見なけらば分からない程度の症状もかなり見られます。
この場合は意識がしっかりしていることも多いのですが、てんかんの発作にこの程度のものがあるということを知らない人はたくさんいるはずです。

てんかんの症状が重い場合、突然の発作が起きて周囲が驚くことが多く、しかも意識を失っていることもあるので、病院へ連れていく必要が出てきて、学校の授業や会社の仕事などを一旦中止する場合があります。
そして、このような事例を見てしまうと、てんかんという病気は突然生じる怖い病気で、しかも発作が起こると手がかかるというイメージが定着しやすくなり、この病名を聞いただけで敬遠するようになる可能性も出てきます。

特に会社関係者では、てんかんの患者を受け入れた場合、発作が起きて仕事が中断される可能性が心配なのと、この種の症状を持つ人が加わった場合の周りの人達の負担などを考えて、採用を控えるようなことも出てきます。
そして、忙しい仕事に就いているような場合は、この病気を理解するために知識を得ようとする時間も取りにくいため、余計に偏見を持ち続けてしまいやすくなるはずです。

さらに、仕事以外でも結婚や出産、人間関係などにおいて、てんかんを持つ人が偏見にさらされるような場合はあると言うことができるでしょう。
以上のように、現代でも、てんかんはまだ十分に理解されておらず、偏見を持たれる可能性があると考えられます。

見た目ではわからない病気だからこそ理解が必要

てんかんが偏見を持たれやすい理由の1つは、見た目だけではこのような病気であるかどうかということが分かりにくいという点が挙げられます。
そして、それだけに一般の人達も、見た目では分かりにくいこの病気のことをしっかりと調べておくことが望まれます。

てんかんの場合は様々な年代で起こりやすいと言われているので、この病気に関する基礎知識を持っていると、家族や学校の友人、職場での同僚などがてんかんになった場合に、どのように接したら良いかという判断がしやすくなるというメリットが考えられます。
てんかんは、日常生活や会社での仕事を普通に行えるような程度のものも多く、それにも関わらず偏見を持たれてしまって、その絶望感から心の病気になってしまうこともあると言われています。

てんかん患者が会社勤めをする場合、てんかんであることを話さないでいて、それが分かったことで解雇になる可能性もありますし、てんかんであることを話したために解雇にならなくても、敬遠されることも考えられるので、どちらにしても精神的なプレッシャーがかかることでしょう。
ただ、偏見があると言っても、最近では病気の情報や知識をインターネットなどで得る方法もあり、以前よりも手軽に病気に対する知識を得られるようになってきています。

ですから、そのような形でてんかんの知識を得た場合には、それをてんかんを持つ人々への対処法の判断に使用すると同時に、他の人々にも伝えるようにすることをお勧めします。
そのようにして自分達のことを理解する第三者が増えて来たと思えば、てんかんの患者さん達も気持ちが安定し、治療が受けやすくなったり、前向きな生き方を目指す可能性も高くなると言えるでしょう。