てんかんはどのような検査で診断される?

MRI画像
てんかんかどうかを調べるための検査方法としてもっとも基本的なのは、脳波の測定です。
しかし脳波を調べればてんかんかどうか、たちどころに判明するというわけではありません。
脳波異常が見られたからと言って、てんかんではないと判断はできません。

正しい診断をつけるためにはほかにもさまざまな検査が必要ですし、時には長時間に及ぶ脳波測定が実施されることもあります。
発作症状の原因を確かめるために、脳波検査以外にも血液検査や心電図、脳の画像検査を行っておきます。
低血糖や服用中の薬の影響でけいれん発作が起きることもありますし、不整脈などの心臓疾患で意識を失うこともあります。
脳出血や脳こうそくの影響などの病変がないかCT検査やMRI検査を行って、脳の様子を画像化して確認しておく必要もあります。

てんかんの診断に欠かせないのが、脳波検査です。
頭にいくつもの電極を張り付けて脳内を流れる微弱な電流をとらえて、図式化したものが脳波です。
てんかん発作は脳の異常放電によって起きる症状ですから、発作時には棘波といわれる鋭い波や、棘波とゆったりした波が組み合わさった特徴的な脳波異常が見られます。
発作症状と脳波異常の現れ方が一致していれば、てんかんの可能性が高いといえます。
病院の外来で行われる脳波測定は長くても1時間程度です。
脳波を測定している間に発作が起きるとは限りませんが、てんかんの患者は発作が治まっている時でも特に浅い眠りについている間は、脳波異常が現れやすくなるため睡眠導入剤などを使ってうつらうつらしてもらっている間に、測定を行うのが一般的になっています。

こうした検査を何度か繰り返せば異常な波をとらえることが多いのですが、それでも5~10%の患者は短時間の病院の外来の検査では脳波に異常が認められません。
脳の比較的深いところで起きている脳波の異常は、頭皮に置いた電極では拾いにくいという問題もあります。
さらに問題になるのは、今まで1度も発作を起こしたことがない人でも5%程度にてんかんの患者の脳波が見られるという点です。

そもそも病院では何科を受診するのが正解?

そもそも脳波は少し本人の体が動いただけでも、大きく変化してしまいます。
脳波の意味を正確に読み取ること自体、それほど簡単なものではありません。
てんかんの診断は症状を主体に導き出されるものです。
病院の外来で行う検査は診断を裏付ける重要な検査ではありますが、あくまで補助的なものとなっています。
どこの診療科目で診断がされているかというと神経内科になります。
神経内科ではてんかんかどうかはっきりしないときには、24時間以上電極を頭につけたままの状態で測定をしながらその様子を動画撮影する、発作時ビデオモニタリング検査の実施が勧められます。

てんかんの診断や検査をする診療科目は設備が整った神経内科への受診が、最適になります。
発作が起きてしまってからの受診では、本人が記憶がないこともしばしば見受けられますので周囲の家族も付き添って受診してください。
ビデオモニタリング検査が行える病院は限られていますし、多くの患者はこの検査を受けなくても診断は可能になっています。
てんかんの診断がついた後、治療のためにさらに詳しい検査が行われることもあります。

てんかんの中には手術が、有効な治療手段となるものもあります。
手術を検討する場合には異常放電のありかとなっている病巣が、どこにあるのか正確に見極めなくてはなりません。
そのため脳波は、頭蓋内脳波記録などのより専門的な検査が実施されることになります。
手術の必要がなければ、受けることはない検査です。

発作が起こり本人の記憶がないような状態だと、検査も問診も確実なことができません。
本人の様子がよくわかっている周囲の人が、連れてくるようにしてください。

てんかんだと診断がつけばタイプまで把握しておくことが重要です。
原因がはっきりと特定できない突発性のものなのか何らかの障害で起きているものなのか調べることが重要です。